ここでは具体的な地名表記は避け、経度と緯度で紹介します。いずれも基本的に車でしか行けません。一般の地図には載っていない場所もあります。
ゴミを散らかしたり騒いだりするなど、人の迷惑になるようなことをしないようモラルを守って利用してください。
なお、ここで紹介した観測地やそこへ行く途中において、不慮の事故や熊その他の野生動物の襲撃など、いかなる損害を受けても当方では一切責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

暗黒度の評価 ・・・ A:最微光星6.5等以上/B:最微光星6等/C:最微光星5.5等/D:最微光星5等以下
 

経度
( ゚ ‘ “ )

緯度
( ゚ ‘ “ )

暗黒度

視界
(東西南北)

お勧め
時期

観測地写真

コメント

139.04.28

35.48.16

D+

C C B D

通年

 車の転回スペースのような所なのであまり広くありません。南の視界が非常に良く、夏にはさそり座がしっぽまで良く見えます。北は山があって視界が不良ですが、北極星は楽に見えるので赤道儀の極軸合わせは可能です。南天が開けている分、光害の影響を受けやすいものの、天頂〜西空はかなり暗い星まで見えます。某天文誌で紹介されたことあり。

138.51.12

35.41.10

B-

C B A D

春〜初冬

 道端ですが南の視界が非常に開けていて、時期を選べばカノープスと富士山が一緒に見える絶景ポイントです。標高は1600m以上あるため透明度は比較的良く、冬の天の川がはっきり見えるレベルにあります。途中の林道は悪路でしたが、最近になって整備され、比較的フラットなダートになりました(舗装化進行中)。でも夜間の走行は慎重に。12月下旬〜4月中旬は積雪で通行困難になるので注意。

138.46.50

35.21.53

B

A D B C

初夏〜秋

 標高はおよそ2000mと、まずまずの高さです。東の視界が非常に開けていて、彗星などが明け方に姿を現した時にはとても重宝する観測地です。ただし低空は光害の影響があります。駐車場はあまり広くない上に未舗装なのが欠点。夏休みの登山シーズンは混雑するので避けた方が無難でしょう。冬季は閉鎖されるので注意。

138.47.54

35.19.57

C

A B B C

春〜初冬

 よく観望イベントが催されるので、天文ファンには比較的よく知られています。街が近いので空は明るいですが、観望目的ならまずまずでしょうか。東の視界が非常に良く、明け方に水星を見ることがよくあります。駐車場は上下3段に分れていますが、最上段には明るい照明灯があり、最下段はキュルキュル族(走り屋の一種)がタイヤを鳴らして駆け回ることが多いので、真ん中の段の西端に陣取るのがベスト。

138.44.20

35.20.00

B〜A-

B C A D

初夏〜秋

 海抜2400mと標高としては申し分ないです。南の視界は車で行けるところとしては日本一? ただ視界が開けている分、下界の市街光が直接見えてしまうので光害の影響は大きく、低空の天体撮影は厳しいです。東天も大都市の光害で侵され、暗い空が望めるのは天頂から北西天に限られます。運が良ければ梅雨の時期などにごくまれに低層雲が下界の光害を遮って、この上ない暗い空に恵まれることがあります。この地本来の空の良さがわかるのはそのような時だけです。北天の視界は不良ですが、北極星は見えるので赤道儀は問題なくセッティング可能。標高が高いので気温が低く、真夏でもセーターぐらいは必要。駐車場のキャパシティがあまりないので、夏休みの登山者が多い時期は避けた方がよいでしょう。7〜8月にはマイカー規制があるので注意。

138.18.35

35.29.19

B+

C B B C

春〜初冬

 標高約1300mで、透明度は概ね良好。視界は北東〜東が木々で遮られていますが、南〜西は比較的低空まで見えます。東〜南東方向に光害があって低空は若干明るいですが、それ以外の方向はかなりの暗さがあり、対日照が確認できるレベルにあります。途中の道は発電所施設管理用の作業道らしいのですが、実際には登山者のための林道と化しているようです。登山口まではコンクリート簡易舗装ですが、その先は途中から舗装が途切れ、観測場所までの最終約1.6kmがダートです。

139.01.38

34.52.07

B

B B B B

厳寒期
以外

 登山者のための駐車スペースです。収容台数は100台ほどで、トイレがあります。標高は1000m未満なので、透明度は冬季以外にはあまり期待できません。視界は全方位とも比較的低空まで見渡せます。東〜北天方向に光害がありますが、天頂〜南天はまずまずの暗さです。登山シーズンには混雑するかもしれません。

138.27.55

35.46.35

D

B B B B

通年

 南東から北西へ延びる広域農道沿いが目的のポイント。畑や公園などの中に適当な場所を見つけるとよいでしょう。非常に広大な農地がひろがっているため全方角にわたって視界が良く、メシエマラソンには最適な場所と思われます。ただし、街に近いため光害の影響が大きく、加えて最近の観光施設濫立に伴い、多くの街灯が立って暗黒度が低下してしまいました。気軽な観望目的なら問題ないですが、写真撮影には不向きな観測サイト。

138.34.48

35.53.21

B-

D A B C

春〜秋

 2001年春に行われたある催しの会場跡地です。トイレが完備されているのはありがたいのですが、その明りが気になるので少し離れた場所に陣取る必要があるでしょう。街がある南の方角はさすがに光害がありますが、天頂から北方向は結構暗いです。視界は南〜西がメイン。東は大きな山が迫っているため大きく遮られます。その山は日本百名山の一つで、この広場はその興味深い山容がよく見えるように作られているようです。星景写真の前景として使うと面白いかも?

138.33.50

35.55.19

B

C B B C

春〜初夏

秋〜初冬

 広大な野菜畑が広がっており、その中の農道脇や近くの別荘地内にある小さな池のほとりなどが適地。東〜南東に光害があるものの視界の開けた南〜西の方向は暗く、長時間露出にも堪えられます。7〜9月は高原野菜の出荷最盛期にあたり、この期間には午前2時ぐらいから収穫作業が始まって畑のいたるところに照明が灯されるため、夜半後は撮影不能になることがあります。

138.35.55

35.57.00

B

B B B A

春〜初夏

秋〜初冬

 ここにも広大な野菜畑があります。その農道脇のスペースに陣取るとよいでしょう。やはり東〜南東に光害がありますが、それ以外の方向は暗いです。視界は北西に小高い山がある以外は概ね開けています。野菜出荷最盛期の状況は上記の野菜畑と同様で、その時期の写真撮影は夜半前に済ませたい。

138.41.47

35.57.25

B

B A B C

春〜初夏

秋〜初冬

 ここも野菜畑内が適地。南の光害は地平からの高度にして10〜15度の山並が遮ってくれるため、意外と目立ちません。北天は光害が皆無で、とびきり暗いです。視界は北東方向以外は概ね開けています。やはり野菜出荷最盛期には夜半前が勝負になります。また、畑は湿気が多いので十分な夜露対策もしておきたいですね。

138.26.56

35.57.31

B-

A B B A

春〜初冬

 1980年代まで観測地として最も人気のあった地域にあたります。周辺の観光地化に伴って光害が酷くなり、現在はどちらかといえばマイナーな観測地になってしまいました。晴天率の高いところなので、他の場所が曇っていてもこの辺りだけは晴れていることがあります。全方向にわたって視界は良好。条件が悪くなったとはいえ天の川は見えるレベルなので、そこそこの星空を見るには好適な観測地です。

138.24.33

36.02.47

B+

C C B C

春〜初冬

 標高は1800m近くあって透明度は良好です。樹木に囲まれているため視界は決して良くはありませんが、それがかえって市街光を遮ってくれて意外と空は暗いです。ただし南天の低空は光害の影響があります。すぐそばにリゾート施設があるせいかもしれません。天頂から西天は非常に暗く、西へ沈んでゆく夏の銀河は眩いぐらいの印象です。地面が砂利なのが辛いところ。

138.00.34

36.03.02

C+

D C B C

春〜初冬

 周辺の市街地からわずか数kmしか離れていないのに意外に空は暗く、天の川が良く見えるのには驚かされます。南北は比較的開けていますが東西は山がせまっているため視界が狭く、特に東天は地平から30度程度が遮られます。土の地面で夏場は雑草が多く、また、機材に夜露が付きやすいようです。

137.37.42

36.06.18

A-

B B B B

春〜秋

 全方向にわたって視界は良好で、南西が特に開けています。標高は約1500mで透明度はまずまずですが、東〜南の光害が若干気になります。西天は非常に暗いです。地面は砂利で、近くに川があるせいか湿気が強いので夜露対策が必要。林道をさらに先に向かったところにも撮影適地がありますが、山深くなるので視界が狭くなります。冬期(11月中旬〜4月下旬)は閉鎖されるので注意。

137.33.36

36.07.25

A+

B D C B

初夏〜秋

 標高2700m。多くの天文ファンが集うことで日本一有名な観測場所でしたが、2003年よりマイカー規制がしかれ、麓からバスなどを利用してアクセスするしかなくなりました。空の暗黒度や透明度の高さに加え、夏場は特に気流が安定していて、高品位な天体写真を撮るのに十分な条件が揃っていただけに、この措置は非常に残念ですが、自然破壊の実態はかなり深刻なようですので仕方ないでしょう。宿泊施設に予約した上で、軽い機材持参で行くしかない?

138.10.00

36.49.27

B+

B C B C

春〜秋

 某スキー場の駐車場で、意外と広いスペースです。標高は1000m未満とそれほど高くはないですが、夏場の透明度は比較的良好で、天の川が良く見えます。南東の視界は良好ですが、それ以外の方角は木々などで10〜20度ほど遮られます。邪魔な街灯が1つあり、隣接するペンションの明りもちょっと気になるかもしれません。

138.30.40

36.49.51

A

B B B B

春〜秋

 某高原のキャンプスペース。広々とした牧草地が広がっており、視界は上々。舗装された駐車スペースもありますが、木々などが邪魔で視界が損なわれるので、基本的には草地やダート地面への機材セットアップとなります。標高は1600m程度で、まずまずの透明度が期待できます。南西方向に光害が認められますが、それ以外の方角はかなり暗く、条件に恵まれればザラザラ感のある極上の天の川が拝めたりします。きれいなトイレ(照明は使用時以外消灯)があるのがありがたいです。

138.31.06

37.02.44

A-

A B B B

春〜秋

 近くにキャンプ場などがありますが、明りを避けるなら離れた方が良いです。探せば空き地も見つかりますが、視界を重視するなら南北と東へ延びる林道の分岐点が道端ですがほぼ全方角に渡って開けていてベストポイントです。北東と北西に光害が若干認められますが、それ以外は非常に暗いです。特に夏場においてこの地方に乾燥注意報が出されるような日には、降るような星空が満喫できます。初夏にはホタルの光害に悩まされることがあります。

139.10.50

37.21.02

A-

C B B C

春〜秋

 山に囲まれたダムの人工湖があります。その湖岸周辺で街灯を避けて適当な場所を見つけるとよいでしょう。山深いので視界が良好とは言い難いですが、その分光害の影響はほとんどなく、夏場の乾燥した気候のもとでは満天の星空がひろがります。霧が発生しやすいのが難点でしょうか。この地域には撮影適地が多そうなので、独自の観測地を探してみるのもおもしろいかも。

139.27.23

36.52.41

B

B B C C

春〜秋

 テニスコートに隣接した比較的広めの駐車場。地面は舗装されているので、機材の設置はしやすいです。視界は東西が比較的開けていますが、全般的に狭い印象あり。東〜南方向に光害があって、低空の撮影は厳しいかもしれません。近くに川が流れているせいか湿気が強く、機材に夜露がつきやすいのが辛いところ。トイレあり。

139.36.52

37.12.02

A+

B C A B

春〜秋

 標高は約1100mとそれほど高くないですが、透明度はまずまずです。光害がほとんどないため非常に暗く、晴れれば極上の星空を満喫できます。視界は南東がメイン。ちょっとした空き地なので、スペースはあまり広くなく、機材設置も考慮すると車3〜4台でいっぱいになりそう。旧国道からアクセスしますが、入口はわかり難いかもしれません。空き地への道は轍が深めのダートなので、車高の低い車は入らない方が無難です。野生動物に注意。



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